ヨーロッパの歴史

NATOはソ連に反抗したのか?防衛同盟としての実際の役割を解説

NATO(北大西洋条約機構)は、あくまで「防衛」を目的とした軍事同盟であり、設立以来、自ら戦争を仕掛けたり、特定の敵対国に反抗・侵攻したりしたことはありません。その活動は、加盟国への攻撃に対してのみ発動される防御的なものです。

集団防衛の原則とは

NATOの中核をなすのは、北大西洋条約第5条に定められた「集団防衛」の原則です。これは、加盟国の一つが第三国から攻撃を受けた場合、それを同盟全体に対する攻撃とみなし、すべての加盟国が共同で対応するという仕組みです。

専守防衛的な性格を持つ同盟

つまり、NATOは攻撃を受けた場合に限って集団的に行動する組織であり、先制的に他国へ武力行使を行うことを想定していません。冷戦期にはソ連およびワルシャワ条約機構との対立構造の中で存在しましたが、その役割はあくまで抑止と防衛に重点が置かれたものでした。