第二次世界大戦期、ドイツ・イタリア・日本の3カ国は「枢軸国(三国同盟)」として連合国側と対峙しました。本記事では、それぞれの国を率いた指導者たちがいつ権力を握り、どのような政策を進めたのかをわかりやすく解説します。
ドイツ:アドルフ・ヒトラーとナチ党による支配
ドイツは、アドルフ・ヒトラー率いるナチス党(国家社会主義ドイツ労働者党)によって統治されていました。ヒトラーは1933年に首相に就任して政権を掌握すると、ただちにヴェルサイユ条約の軍備制限を無視した再軍備政策を開始します。
さらにヒトラーは、近隣諸国への領土的要求をエスカレートさせていきました。オーストリアの併合(アンシュルス)やチェコスロバキアへの圧力など、その拡張主義はやがてヨーロッパ全土を戦火に巻き込むことになります。
イタリア:ベニート・ムッソリーニのファシズム政権
イタリアでは、ベニート・ムッソリーニが率いるファシスト党が権力を握っていました。ムッソリーニは1922年の「ローマ進軍」によって政権を獲得し、短期間のうちに強力な独裁体制を確立しました。
彼もまた再軍備を推し進め、周辺諸国への領土的野心を明らかにしていきます。具体的にはエチオピア(アビシニア)への侵攻やアルバニアの併合など、地中海およびアフリカ方面への拡張政策を積極的に展開しました。
日本:昭和天皇と軍部主導の政治
日本においては、昭和天皇(裕仁)を頂点としながらも、実際には軍部が政治に強い影響力を持つ体制が敷かれていました。1937年以降、日本は中国との長期にわたる日中戦争(支那事変)に従事しており、帝国のさらなる拡大の道を模索していました。
また、日本は朝鮮半島や満洲(中国東北部)といった周辺地域における勢力圏の確立を図っており、これらの領土的関心が大陸への進出を加速させる一因となりました。
まとめ:3カ国に共通する拡張主義
ドイツのヒトラー、イタリアのムッソリーニ、そして日本の軍部――この三者は、いずれも軍備拡張と領土的野心という共通点を持っていました。こうした各国の動向が相互に結びつき、1940年の日独伊三国同盟の締結へと至り、世界規模の戦争へと発展していったのです。