ドイツ国防軍兵士の名簿リストは存在する
結論から言えば、ドイツ国防軍(ヴェーアマハト)に所属した兵士の名簿リストは実際に存在し、今日でも閲覧・調査が可能です。第二次世界大戦期のドイツ軍人の動向を調べたい研究者や歴史学者にとって、複数の公的な記録源が残されています。
国防軍情報局(WASt)が保管する人事記録
かつてのドイツ国防軍情報局(Wehrmachtsauskunftstelle、略称WASt)は、国防軍に勤務したすべての兵士に関する記録を一元的に管理していました。これらの記録には、以下のような情報が含まれています。
- 氏名
- 服役期間(入隊日・除隊日)
- 最終階級
- 所属部隊
これらの記録は、研究者や歴史学者が申請を行うことで閲覧できる仕組みになっており、家族の戦時中の足取りを調べる個人からの照会にも対応してきました。なお、WAStの所蔵資料は現在、ドイツ連邦文書館(Bundesarchiv)へ移管されており、同館を通じてアクセスすることができます。
出版されている名簿・資料集
公式アーカイブ以外にも、国防軍兵士の名簿を掲載した刊行物が数多く存在します。代表的なものとしては、次の2つが挙げられます。
- 「Wehrmacht Heer: Personalstammblätter」 — ドイツ陸軍人事記録センターがまとめた人事台帳で、個々の兵士の経歴を確認できる貴重な資料です。
- 「Deutsche Verlustlisten des Zweiten Weltkriegs」 — ドイツ連邦文書館が管理する第二次世界大戦の戦死者・行方不明者・負傷者などを記録した損耗者名簿です。
調査の際のポイント
国防軍の記録を調べる場合は、対象となる兵士の氏名と生年月日、可能であれば所属部隊や出身地などの情報をできるだけ揃えておくと、検索がスムーズになります。また、資料によっては利用申請や審査が必要な場合もあるため、事前に連邦文書館の利用規定を確認しておくことをおすすめします。