世界の歴史を見てみると、人の評判が変わることはよくあります。 例えばソ連のスターリンは西側諸国では恐怖の暴君としか考えられていないが、ロシアでは栄光の時代を築いた英雄とみなされている。毛沢東も同様で、今いる立場が評価を決めると言える。 その意味では、歴代のローマ皇帝には長らく不当に貶められてきた部分がある。 その理由は、キリスト教が世界を征服し、キリスト教史観が支配的になったためである。 歴代のローマ皇帝はキリストを処刑し、キリスト教を迫害し続けたまさに悪の帝国でした。 ヴェルギリウスをあんなに尊敬していたダンテですら、キリスト教徒ではないというだけでヴェルギリウスを地獄に