ラテンアメリカで最も古いヨーロッパ人の居住地として知られているのは、ドミニカ共和国の首都サントドミンゴ(Santo Domingo)です。1496年、クリストファー・コロンブスの弟であるバーソロミュー・コロンブスによって建設されたこの街は、南北アメリカ大陸における最初の恒久的なヨーロッパ人入植地とされています。
サントドミンゴの歴史的意義
サントドミンゴは、オザマ川の河口に位置し、スペインによる新大陸植民地化の出発点となった場所です。コロンブスのアメリカ到達(1492年)からわずか数年後に建設されたこの都市は、その後のスペイン帝国によるカリブ海地域や中南米への拡張の拠点として重要な役割を果たしました。
「新大陸初」が揃う街
サントドミンゴには、アメリカ大陸で最初に建設された数々の施設が今も残っています。
- サンタ・マリア・ラ・メノール大聖堂:アメリカ大陸最古の大聖堂(1540年頃完成)
- サント・トマス・デ・アクイノ大学:1538年創立のアメリカ大陸最古の大学
- アルカサル・デ・コロン:ディエゴ・コロンブス(クリストファーの息子)の邸宅
- オザマ要塞:1502年着工のアメリカ大陸最古のヨーロッパ式要塞
世界遺産としての価値
こうした歴史的建造物が集中する旧市街「植民都市サントドミンゴ」は、1990年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。石畳の通りや16世紀の建築様式が色濃く残る街並みは、「アメリカ大陸におけるヨーロッパ文明の揺籃」と呼ばれるにふさわしい景観です。
まとめ
ラテンアメリカ最古のヨーロッパ人居住地は、1496年にバーソロミュー・コロンブスが建設したドミニカ共和国のサントドミンゴです。アメリカ大陸初の大聖堂や大学など、数々の「最初」を持つこの街は、新大陸の歴史をたどるうえで欠かせない存在といえるでしょう。