ヨーロッパの歴史

オーストリア=ハンガリー帝国の崩壊で誕生した5つの国とは?

第一次世界大戦の敗北により、1918年にオーストリア=ハンガリー帝国は解体されました。約50年にわたり中央ヨーロッパを支配してきたこの多民族帝国の崩壊は、ヨーロッパの地図を大きく書き換えることとなりました。ここでは、帝国の崩壊によって誕生した5つの国をご紹介します。

オーストリア=ハンガリー帝国から生まれた5つの国

  • オーストリア
  • ハンガリー
  • チェコスロバキア
  • ポーランド
  • ユーゴスラビア

1. オーストリア

帝国内でドイツ語を話す人々によって構成された、ドイツ系住民の国家として誕生しました。かつての帝国の中核地域であり、首都ウィーンはそのまま新国家の中心となりました。

2. ハンガリー

マジャール人が主体となる独立国家として再生しました。帝政期にはオーストリアと二重君主制を組んでいましたが、戦後は完全な独立を果たしました。

3. チェコスロバキア

チェコ人とスロバキア人という2つのスラヴ系民族が連合して成立した新しい国です。後に1993年、平和的な分離(ビロード離婚)により、チェコとスロバキアという2つの共和国に分かれました。

4. ポーランド

18世紀末以来、約120年間にわたり列強による分割統治を受けていたポーランドが、帝国の崩壊を機に独立を回復しました。この復活は「ポーランドの奇跡」とも呼ばれています。

5. ユーゴスラビア

セルビア・クロアチア・スロベニアなど南スラヴ系諸民族が合同して成立した国家です。当初は「セルビア・クロアチア・スロベニア王国」と呼ばれましたが、1929年に「ユーゴスラビア王国」と改称されました。

まとめ

オーストリア=ハンガリー帝国の崩壊によって生まれたのは、オーストリア、ハンガリー、チェコスロバキア、ポーランド、ユーゴスラビアの5つの国です。ただし、その後の歴史の中でチェコスロバキアとユーゴスラビアはさらに分裂し、現在の中央ヨーロッパ・東欧の国々へと姿を変えていきました。帝国の解体は、現代ヨーロッパの国家体制を形作った重要な転換点といえるでしょう。