ヨーロッパの歴史

世界一の富裕女性は誰?フォーブスが選ぶフランソワーズ・ベタンクール・メイヤーズとは

世界で最も裕福な女性――その名はフランソワーズ・ベタンクール・メイヤーズ

米経済誌フォーブス(Forbes)が2022年2月時点のリアルタイム長者番付で発表したところによると、世界で最も資産を持つ女性は、フランスの実業家フランソワーズ・ベタンクール・メイヤーズ(Françoise Bettencourt Meyers)氏です。推定純資産額はおよそ1,006億ドル(当時の為替レートで日本円にして約11兆円超)に達しており、女性としては世界初となる「1000億ドルの壁」を突破した人物として大きな話題を集めました。

化粧品大手ロレアル創業者の孫娘

彼女がここまでの富を築くことになった原点は、世界的な化粧品メーカーロレアル(L'Oréal)との深い関わりにあります。ロレアルの創業者ウジェーヌ・シュエラー(Eugène Schueller)は彼女の祖父にあたり、ベタンクール・メイヤーズ氏は同社の筆頭株主として莫大な株式資産を受け継いでいます。

母親のリリアンヌ・ベタンクール(Liliane Bettencourt)氏もまた、生前は「世界一の富豪女性」と呼ばれた人物でした。祖父母と母の代から受け継がれてきた財産と、ロレアルの持続的な成長が、今日の彼女の地位を支えているのです。

単なる相続人にとどまらない活動

ベタンクール・メイヤーズ氏は、単に遺産を相続しただけの人物ではありません。ロレアルの取締役会副会頭を務めるほか、家族の資産を運用する持ち株会社の運営にも携わっています。また、ピアニストとしての才能や著述活動でも知られ、ユダヤ教とキリスト教の関係に関する研究書を出版するなど、多岐にわたる知的活動を行っていることでも注目されています。

まとめ

2022年2月時点のフォーブスの長者番付によれば、世界一の富裕女性はロレアル創業者の孫娘であるフランソワーズ・ベタンクール・メイヤーズ氏です。約1,006億ドルという驚異的な資産の背景には、三代にわたって受け継がれたロレアルの株式と、同社の目覚ましい成長があります。彼女の存在は、企業の持続的な価値が個人の富をどこまで育てられるかを示す好例といえるでしょう。