ヨーロッパの歴史

大西洋奴隷貿易「中間航路」に関与した国々とは?

中間航路(ミドル・パッセージ)とは

中間航路(Middle Passage)とは、16世紀から19世紀にかけて展開された大西洋三角貿易において、アフリカからアメリカ大陸へ奴隷化された人々を輸送した航路を指します。この歴史的な人権侵害の過程には、ヨーロッパの複数の海洋国家と、アフリカ西岸から中央アフリカに至る広範な地域が深く関与していました。

関与したヨーロッパ諸国

中間航路における奴隷貿易を主導した主なヨーロッパ諸国は以下の通りです。

  • ポルトガル – 奴隷貿易の先駆者であり、最も長期間関与した国
  • スペイン – 新大陸の植民地経営において重要な役割を担った
  • イギリス – 18世紀には最大の奴隷輸送国となった
  • フランス – カリブ海植民地向けに大量の奴隷を輸送した
  • オランダ – 17世紀に貿易網を拡大し、有力な担い手となった

関与したアフリカの地域

奴隷の出発地となったのは、主にアフリカ西岸から中央アフリカにかけての以下の地域です。

  • ポルトガルおよびスペイン領アフリカ植民地(アンゴラ、モザンビーク、ギニア、セネガルなど)
  • セネガンビア(現在のセネガルとガンビア周辺)
  • シエラレオネ
  • 黄金海岸(現在のガーナ)
  • ベニン湾
  • ビアフラ湾
  • カメルーン
  • ガボン
  • コンゴ
  • アンゴラ
  • モザンビーク

これらの沿岸地域では、現地の勢力との取引を通じて捕らえられた人々が海岸の要塞や集積地に収容され、劣悪きわまる船内環境の中で新大陸へと運ばれました。中間航路は、数百万の人命を奪った悲劇的な歴史として、今日も記憶され続けています。