第一次世界大戦の総費用はどれほどだったのか
第一次世界大戦(1914年〜1918年)は、史上初めて世界的な規模で行われた総力戦であり、その経済的負担は想像を絶するものでした。推計によれば、第一次世界大戦にかかった費用は現在の貨幣価値に換算しておよそ3,380億ドルに達するとされています。
この金額は、開戦直前の1913年における世界全体の国内総生産(GDP)の約1.5倍に相当します。つまり、わずか4年余りの戦争のために、当時の世界が1年間に生み出す富の1.5倍以上が費やされたことになるのです。
各国はどうやって戦費を調達したのか
参戦各国は、戦争を継続するために戦時国債の発行、増税、海外からの借入など、あらゆる手段を駆使して巨額の資金を調達しました。国民一人ひとりにも戦時国債の購入が呼びかけられ、国家の存続をかけた経済動員が本格的に展開されました。
こうして積み上がった戦後の債務は、各国経済に長年にわたる重い負担として残りました。戦間期の激しいインフレーションや、のちの世界恐慌につながった一因であると指摘する歴史家も多く、第一次世界大戦のコストは単なる軍事費にとどまらず、20世紀の世界経済全体を大きく揺るがすものとなったのです。