「ルイ14世は処刑されたのか?」という疑問を持つ方は少なくありませんが、結論から言えば、フランス国王ルイ14世は処刑されていません。彼はヨーロッパ史上最長となる72年間にわたって王位に就き、1715年9月1日、76歳(満77歳)で自然死を遂げました。
「太陽王」と呼ばれたルイ14世の生涯
ルイ14世(1638年~1715年)は、1643年にわずか4歳で即位し、以後72年間にわたってフランスを統治しました。この在位期間は、ヨーロッパの歴史において君主として最も長い記録です。
彼は「太陽王(le Roi Soleil)」の異名で知られ、ヴェルサイユ宮殿の建設や絶対王政の確立など、フランス絶対主義の黄金時代を築いた君主として高く評価されています。
ルイ14世の死因
晩年のルイ14世は健康を害し、1715年8月に左脚の傷から壊疽(えそ)を発症しました。当時の医療技術では有効な治療法がなく、病状は悪化の一途をたどり、同年9月1日にフォンテーヌブロー近郊のマルリー城でこの世を去りました。つまり、その死はあくまで老衰による自然死だったのです。
王位は、息子や孫に先立たれていたため、曾孫にあたるルイ15世が5歳で継承しました。
なぜ「処刑された」という誤解が生まれるのか
この誤解の背景には、別のブルボン朝の君主であるルイ16世の存在があると考えられます。ルイ16世は、1789年に始まったフランス革命の中で王位を追われ、1793年1月21日にパリの革命広場でギロチンによって処刑されました。
「処刑されたフランス王」といえば、多くの人はこのルイ16世を思い浮かべるため、両者が混同されやすいのです。
まとめ
- ルイ14世は処刑されておらず、1715年に76歳で自然死した
- 在位72年はヨーロッパ君主史上最長の記録
- 直接の死因は壊疽(えそ)
- 処刑されたのはフランス革命期のルイ16世であり、混同に注意が必要