ヨーロッパの歴史

20世紀にフランスが統治していた5つの国とは?

20世紀にフランスが統治していた5つの国

20世紀前半、フランスは世界有数の規模を誇る植民地帝国を保有していました。中東からアフリカ大陸に至るまで、数多くの国々がフランスの直接統治、あるいは保護領・委任統治領としてその支配を受けていました。ここでは、その代表的な5つの国について、統治期間や独立までの歴史を詳しく解説します。

1. レバノン(1920年〜1946年)

レバノンは1920年から1946年までフランスの保護領(委任統治領)でした。第一次世界大戦後のオスマン帝国崩壊に伴い、国際連盟の委任統治という形でフランスが統治権を握ることになりました。1943年に独立を宣言し、1946年にフランス軍が完全撤退したことで、主権が正式に確立されました。

2. シリア(1920年〜1946年)

シリアもまた、1920年から1946年までフランスの委任統治領でした。レバノンと同様にオスマン帝国の解体後にフランスの管理下へ移り、期間を通じて独立運動が活発化しました。1946年4月17日、最後のフランス軍が撤退し、シリアは完全な独立を達成しています。

3. カメルーン(1916年〜1960年)

カメルーンは元来ドイツの植民地でしたが、第一次世界大戦中の1916年にフランス軍が占領しました。戦後は国際連盟の委任統治領、第二次世界大戦後は国際連合の信託統治領としてフランスが統治を続け、1960年1月1日に独立を果たしました。

4. チャド(1910年〜1960年)

チャドは1910年から「フランス領赤道アフリカ」の一部として統治されてきました。広大なサヘル地域に位置するこの国は、1960年8月11日にフランスから独立しました。独立後もフランスとの経済的・文化的な結び付きは強く、現在も影響が残っています。

5. チュニジア(1881年〜1956年)

チュニジアは1881年のバルドー条約締結以降、フランスの保護領となりました。北アフリカにおける重要な拠点として約75年間にわたりフランスの支配を受けましたが、第二次世界大戦後の民族独立運動の高まりを受け、1956年3月20日に独立を達成しました。

まとめ

以上の5つの国は、いずれも20世紀にフランスの統治または保護下に置かれた歴史を持ちます。中東のレバノンとシリアは委任統治の形で、アフリカのカメルーン、チャド、チュニジアは植民地・保護領として支配されました。現在でもこれらの国々ではフランス語が公用語の一つとして使用されるなど、言語や制度の面でフランスの影響が色濃く残っています。