ヨーロッパの歴史

トランシルヴァニアの戦いはいつ起こった?1944年の経緯と背景を解説

トランシルヴァニアの戦いは、第二次世界大戦末期の1944年8月23日に始まり、同年10月25日まで続いた一連の戦闘です。約2か月間にわたる攻防の主な戦場となったのは、ルーマニア領内のトランシルヴァニア地方でした。

戦いの背景

それまでルーマニアは枢軸国側に立ち、ドイツとともにソ連と戦っていました。しかし1944年8月23日、ミハイ1世国王によるクーデター(王政クーデター)が成功し、ルーマニアは連合国側へと方針を転換します。直後にドイツへ宣戦を布告したことで、情勢は大きく変わりました。

この結果、トランシルヴァニアでは、連合国側についたルーマニア軍と進撃するソ連軍が協同し、ドイツ軍およびハンガリー軍と激しい戦闘を繰り広げることになりました。

戦いの経過と結果

ドイツ・ハンガリー軍はトランシルヴァニアへの反攻を試みましたが、ルーマニア軍はソ連軍の支援を受けながらこれを食い止めました。トルダ周辺など各地で激戦が交わされた末、10月下旬までにドイツ・ハンガリー軍はトランシルヴァニアからの撤退を余儀なくされ、戦線はハンガリー国内へと移っていきます。

この戦いの勝利により、ルーマニアは連合国側の重要な戦力として位置づけられ、その後のハンガリー攻略作戦などにも参加し、第二次世界大戦の終結まで東部戦線で戦い続けることとなりました。