古代ギリシャ人は、地中海世界で覇権を争う中で、いくつもの強大なライバルと対立してきました。その代表格がペルシア帝国、カルタゴ、そしてローマです。それぞれの敵対関係を詳しく見ていきましょう。
ペルシア帝国:最大の宿敵
ギリシャにとって最も有名な敵は、間違いなくペルシア(アケメネス朝)帝国でしょう。紀元前492年のペルシアによるギリシャ侵攻をきっかけに、両者は「ペルシア戦争」と呼ばれる一連の戦争へと突入しました。
マラトンの戦い(紀元前490年)、サラミスの海戦(紀元前480年)、プラタイアの戦い(紀元前479年)など、数々の激戦が繰り広げられました。特に紀元前479年のプラタイアの戦いにおける勝利により、ギリシャ連合軍はペルシア軍をギリシャ本土から撃退することに成功したのです。
カルタゴ:西地中海の強敵
カルタゴは、フェニキア人が北アフリカ(現在のチュニジア)に建設した都市国家で、やがて北アフリカの大部分、スペイン南部、シチリア島西部などを支配する大海軍国家へと発展しました。
紀元前5世紀から4世紀にかけて、ギリシャ人は西地中海においてカルタゴと覇権を争いました。特にシチリア島では、シュラクサイなどのギリシャ系植民市とカルタゴが長年にわたって激しく衝突しています。
ローマ:地中海の新興勢力
紀元前3世紀に入ると、ローマが地中海世界の主要な勢力として台頭してきました。ローマはまずカルタゴとのポエニ戦争(第一次:紀元前264~241年、第二次:紀元前218~201年)に勝利して西地中海の覇権を握ると、次第に東方へと勢力を拡大していきました。
マケドニア戦争などの一連の戦いを経て、紀元前146年にはコリントスを破壊し、ギリシャ本土をローマの支配下に置きました。こうしてギリシャは長きにわたる独立の時代に幕を下ろすこととなったのです。