ポーランド・ユダヤ人コミュニティの起源
ユダヤ人がポーランドの地に定住し始めたのは、10世紀頃と考えられています。その後、14世紀半ばにヨーロッパ全土を襲ったペスト(黒死病)の大流行に際して、西欧各地で激しい迫害を受けたユダヤ人たちが、比較的寛容な受け入れ政策をとっていたポーランドへと大挙して移住しました。
こうした流れの中で、ポーランドはユダヤ人にとって新たな安住の地となっていきました。
都市に根付いたコミュニティの拡大
13世紀末までには、クラクフやヴロツワフなど、ポーランドの多くの町や都市にすでに相当な規模のユダヤ人コミュニティが形成されていました。商業や金融などで活躍するユダヤ人たちは、地域経済において重要な役割を担うようになりました。
1939年、約350万人というピークへ
その後の数百年にわたり、ポーランドのユダヤ人人口は着実に増加し続けました。そして1939年、ついに約350万人に達し、当時のポーランドはヨーロッパ最大のユダヤ人コミュニティを擁する国となりました。これは世界のユダヤ人人口のおよそ3分の1に相当する規模であり、ポーランドがユダヤ文化の中心地の一つであったことを物語っています。