第二次世界大戦後のドイツ占領の概要
1945年、第二次世界大戦が終結すると、敗戦国となったドイツは連合国によって占領されました。占領を行ったのは、アメリカ合衆国、イギリス、フランス、ソビエト連邦の4カ国です。
1945年2月のヤルタ会談、および同年7月から8月にかけて開催されたポツダム会談において、ドイツを分割占領する方針が確認され、各国がそれぞれ担当区域を割り当てられました。
4つの占領地域への分割
ドイツ全土は以下のように4つの占領区域に分割されました。
- アメリカ占領地区: ドイツ南部(バイエルン州、ヘッセン州など)
- イギリス占領地区: ドイツ北西部(ノルトライン=ヴェストファーレン州など)
- フランス占領地区: ドイツ南西部(ラインラント=プファルツ州など)
- ソ連占領地区: ドイツ東部(旧プロイセン領を含む地域)
首都ベルリンも分割統治に
興味深いことに、ソ連占領地区の内部に位置していた首都ベルリンも、同じく4カ国によって分割されました。東側はソ連が管理し、西側の3区域はアメリカ、イギリス、フランスが共同で管理しました。この構図が、後の冷戦期における東西対立の象徴となっていきます。
占領の終焉と東西ドイツの成立
占領統治は1945年から始まりましたが、東西冷戦の激化に伴い、連合国間の協力関係は次第に崩れていきました。特に1948年から1949年にかけて発生したベルリン封鎖は、米ソ対立を決定的なものとしました。
そして1949年、ドイツは正式に二つの国家として分かれることになります。
- ドイツ連邦共和国(西ドイツ): アメリカ、イギリス、フランスの占領地区を統合して成立
- ドイツ民主共和国(東ドイツ): ソ連占領地区をもとに社会主義国家として成立
こうして約4年間に及ぶ連合国による軍政占領の時代は終わりを迎え、ドイツは東西分裂の時代へと突入しました。この分割体制は1990年のドイツ再統一まで、実に40年以上も続くこととなります。