アメリカ大統領が毎年1月に上下両院合同会議で行う「一般教書演説(State of the Union Address)」。しかし、この演説が当初から「一般教書」と呼ばれていたわけではありません。
「State of the Union」という言葉の起源
「State of the Union(合衆国の現状)」という表現が初めて登場したのは1790年のことです。初代大統領ジョージ・ワシントンが、議会に宛てた最初の年次教書の中でこの言葉を使用しました。これは合衆国憲法第2条第3項の「大統領は、随時、連邦議会に対して合衆国の状況に関する情報を提供しなければならない」という規定に基づく伝統であり、建国初期から続く重要な政治行事となっています。
正式な名称として定着したのは1947年
とはいえ、「State of the Union」という言葉が演説の正式なタイトルとして使われるようになったのは、それからずっと後のことでした。1947年、ハリー・S・トルーマン大統領が自身の年次教書の題名としてこの表現を採用したことをきっかけに、「一般教書演説」という名称が公式に定着しました。
このように、一般教書演説の名称には約150年以上の歴史的変遷があり、憲法に由来する伝統と、歴代大統領の実践によって形作られてきたことが分かります。