第二次世界大戦(1939年〜1945年)において、イタリアとソビエト連邦という二つの大国を率いた指導者は、それぞれベニート・ムッソリーニとヨシフ・スターリンでした。両者とも20世紀の歴史に大きな足跡を残した強力な指導者であり、その政治手法や戦争への関わり方は対照的でした。
イタリアの指導者:ベニート・ムッソリーニ
ベニート・ムッソリーニ(Benito Mussolini、1883年〜1945年)は、ファシズムの創始者として知られ、「イル・ドゥーチェ(統領)」の称号で呼ばれました。1922年の「ローマ進軍」を経て政権を握り、以降約20年にわたりイタリアを独裁的に統治しました。
第二次世界大戦では、ナチス・ドイツのアドルフ・ヒトラーと同盟を結び、枢軸国側として参戦しました。しかし、戦局が悪化する中で1943年に失脚し、その後はドイツの傀儡政権「イタリア社会共和国」の指導者となりますが、1945年4月にパルチザンによって処刑されました。
ソ連の指導者:ヨシフ・スターリン
ヨシフ・スターリン(Joseph Stalin、1878年〜1953年)は、レーニンの死後、ソビエト連邦共産党書記長として権力を掌握し、ソ連を実質的に支配した指導者です。急速な工業化や農業集団化を推し進める一方、大粛清と呼ばれる激しい政治的抑圧も行いました。
1941年6月にナチス・ドイツがソ連へ侵攻すると(バルバロッサ作戦)、スターリンは最高司令官として祖国防衛戦争(大祖国戦争)を指揮しました。モスクワの戦いやスターリングラードの戦いなど、数々の決定的な戦いを乗り越え、最終的に連合国の勝利に大きく貢献しました。
二人の指導者の対比
興味深いことに、この二人は戦争の初期には敵対関係にありながら、1939年8月には独ソ不可侵条約を締結して一時的に協調関係を築いていました。しかし、1941年のドイツによるソ連侵攻により、ムッソリーニとスターリンは再び敵同士となり、戦争終結まで激しく対立することになったのです。