ヨーロッパの歴史

イギリスから新世界への航海は何日かかった?帆船時代の大西洋横断の実態

イギリスから新世界へ:帆船による大西洋横断にかかった日数

大航海時代から19世紀にかけて、イギリスから新世界(アメリカ大陸)へ船で渡るには、数週間から数か月という長い時間が必要でした。正確な所要日数は、船の速度、天候条件、そして選択した航路によって大きく左右されました。

蒸気船登場前の航海日数

蒸気船が開発される以前の大西洋横断では、帆船での航海に2か月から6か月ほどかかることも決して珍しくありませんでした。追い風や海流に恵まれれば比較的早く到達できた一方で、逆風や嵐、無風状態に見舞われた場合は航海が大幅に遅れることもあったのです。

平均的な所要日数は約60日

イギリスから新世界までの平均的な航海日数は、およそ60日(約2か月)とされています。実際、1620年にピルグリム・ファーザーズたちを北米へ運んだ有名な「メイフラワー号」も、イングランドのプリマスを出港してからアメリカのケープコッド沖に到着するまで、約66日間を要したと言われています。

航海時間を左右した主な要因

  • 船の性能: 船体の設計や帆の構造によって最高速度が異なり、大型船ほど積載量は多いものの機動性に欠ける傾向がありました。
  • 気象条件: 嵐や逆風、濃霧などの悪天候は航海を大きく遅らせ、場合によっては遭難につながることもありました。
  • 航路の選択: 北大西洋海流や偏西風を利用できる航路を選ぶかどうかで、到着までの日数に大きな差が生じました。

このように、現在なら飛行機で7時間ほどで結ばれるイギリスとアメリカ大陸の距離も、帆船の時代には2か月近い苦難の旅だったのです。移住者たちは狭い船内で疫病や食料不足のリスクと隣り合わせながら、希望の新天地を目指して大海原を渡りました。