ヨーロッパの歴史

アレクサンダー・ハミルトンは反連邦主義者だったのか?その真実を解説

結論:ハミルトンは「連邦主義者(フェデラリスト)」

アレクサンダー・ハミルトンは、反連邦主義者(アンチ・フェデラリスト)ではありません。むしろ、アメリカ合衆国憲法の批准をめぐる歴史的な論争において、最も影響力のある連邦主義者(フェデラリスト)の指導者の一人でした。

連邦主義者と反連邦主義者の違い

1787年に制定されたアメリカ合衆国憲法は、その批准をめぐって激しい論争を引き起こしました。この論争は、大きく二つの陣営に分かれて展開されました。

  • 連邦主義者(フェデラリスト): 新憲法の批准を支持し、強力な中央政府(連邦政府)の樹立を目指したグループ。
  • 反連邦主義者(アンチ・フェデラリスト): 中央政府への権力集中を警戒し、州の権限を重視したグループ。

ハミルトンが果たした役割

ハミルトンは、ジェームズ・マディソンやジョン・ジェイとともに、新憲法の批准を訴える一連の論説エッセイ『ザ・フェデラリスト(連邦主義者)』の執筆に中心的な役割を果たしました。全85篇のうち、半数以上をハミルトンが執筆したとされています。

さらに彼は、初代大統領ジョージ・ワシントンの下で初代財務長官を務め、合衆国の金融・経済制度の基盤を築きました。強力な中央政府の実現に生涯を捧げたその歩みからも、ハミルトンが連邦主義者の中核を担う人物であったことは明らかです。

まとめ

「ハミルトン=反連邦主義者」という見方は誤りです。彼はむしろ、アメリカ合衆国憲法の批准と強力な連邦政府の樹立を主導した、連邦主義者側の最重要指導者の一人だったのです。