第二次世界大戦後のドイツは、連合国による占領を経て、1949年に二つの国家に分裂しました。西側陣営のドイツ連邦共和国(西ドイツ)と、東側陣営のドイツ民主共和国(東ドイツ)です。
西ドイツの首都はボン
ドイツ連邦共和国(西ドイツ)の首都となったのは、ライン川沿いの都市ボン(Bonn)でした。ベルリンがソ連占領地域の深部に位置し、首都として機能させるのが困難だったため、比較的小規模なボンが暫定的な首都に選ばれました。以降、1990年の再統一まで約40年間、ボンは西ドイツの政治の中心地として国会や政府機関が置かれました。
東ドイツの首都は東ベルリン
一方、ドイツ民主共和国(東ドイツ)の首都は東ベルリン(Ost-Berlin)でした。旧ドイツの首都ベルリン市は、戦後に米・英・仏の西側3か国とソ連の4か国によって分割占領され、西側占領地区が西ベルリン、ソ連占領地区が東ベルリンとして分断されました。1961年には東西ベルリンを隔てるベルリンの壁が建設され、この分断は象徴的なものとなりました。
再統一と首都の返還
1989年のベルリンの壁崩壊を経て、1990年10月3日に東西ドイツは再統一を果たしました。その後、1991年の議会決定により首都機能をベルリンへ移転することが決定され、1999年に政府機関の移転が完了しました。こうして、分裂時代には「ボン」と「東ベルリン」という二つの首都が並立していたものの、現在の統一ドイツの首都は再びベルリンとなっています。