ヨーロッパの歴史

ソンムの戦いは三国協商によって起こったのか?

答え:いいえ

ソンムの戦いは、三国協商そのものによって引き起こされた戦いではありません。この戦いは第一次世界大戦中の西部戦線で行われたもので、イギリス軍とフランス軍がドイツ軍と対峙した大規模な会戦です。

ソンムの戦いとは

ソンムの戦いは、1916年7月1日から11月18日にかけて、フランス北部のソンム川流域で行われました。イギリス遠征軍(BEF)とフランス軍が主力となり、ドイツ帝国軍に対して大規模な攻勢を仕掛けた作戦で、第一次世界大戦で最も大規模かつ悲惨な戦いの一つとして知られています。特に初日にはイギリス軍だけで約5万7千人の死傷者が出ており、これはイギリス軍史上最悪の損害となりました。

三国協商とは

一方、三国協商(さんごくきょうしょう)とは、イギリス・フランス・ロシア帝国の間で結ばれた外交的な協調関係を指します。ドイツ・オーストリア=ハンガリー・イタリアによる三国同盟に対抗する形で形成されたものであり、あくまで国際的な外交の枠組みであって、特定の戦闘を直接引き起こしたものではありません。

両者の関係性

つまり、三国協商は国家間の外交的連携であるのに対し、ソンムの戦いはその枠組みの中で実行された個別の軍事作戦です。ソンムの戦いに直接参加したのはイギリスとフランスのみで、ロシアはこの戦いには関与していません。開戦の直接的な背景には、東部で激戦が続くヴェルダンの戦いで消耗するフランス軍を支援し、西部戦線でドイツ軍に圧力をかけるという連合国側の戦略的な意図がありました。