古代の歴史

シュメールの宗教とは?古代メソポタミアの神々と信仰の歴史

シュメールの宗教とは

シュメールの宗教は、古代メソポタミアのシュメール人に受け継がれた信仰体系です。彼らは宇宙が、人間の姿をした不死の存在たち――超人的な力を持つ神々の集団(パンテオン)によって支配されていると信じていました。これらの神々は人の目には見えず、あらかじめ定められた計画と厳密に定められた法則に従って、宇宙を導き、コントロールしていると考えられていました。

四大創造神

シュメール人が崇拝した神々の中でも、とりわけ重要なのが「創造神」と呼ばれる4柱の大神です。

  • アン(An):天空の神
  • キ(Ki):大地の女神
  • エンリル(Enlil):大気・空気の神
  • エンキ(Enki):水の神

天・地・空気・水は、宇宙を構成する最も重要な4つの要素とみなされていました。また、神々は「メ(me)」と呼ばれる、すべての存在が従わなければならない不変の普遍的法則を定めたと伝えられています。

天空の三大神

創造神に次いで重要視されたのが、以下の3柱の天体神です。

  • ナンナ(Nanna):月の神
  • ウトウ(Utu):太陽の神
  • イナンナ(Inanna):天の女王であり、愛・出産・戦争の女神

ナンナはウトウとイナンナの父であるとされています。

その他の重要な神々

このほかにも、重要な神格がいくつか知られています。ニヌルタ(Ninurta)は、暴力的で破壊的な南風を司る神です。一方、民衆から特に深く親しまれていたのが羊飼いの神ドゥムジ(Dumuzi)です。もともとドゥムジは人間の統治者でしたが、女神イナンナとの結婚により、大地の豊穣と繁殖の実りを保証する存在となったと語り継がれています。