古代の歴史

センチュリーシリーズ戦闘機――F-100からF-106へ、超音速時代を切り開いたアメリカの名機たち

センチュリーシリーズ戦闘機――F-100からF-106へ、超音速時代を切り開いたアメリカの名機たち

センチュリーシリーズ戦闘機とは

センチュリーシリーズ(Century Series)とは、1950年代にアメリカで設計された一連の戦闘機の総称です。1926年から1962年まで用いられたアメリカ軍用機の命名体系において、型式番号が100番台となったことからこの名が付きました。「センチュリー・ファイター」と呼ばれることもあります。

これらの機体は、わずか数年の間に次々と登場した当時驚異的な性能によって、人々の記憶に強く刻まれています。この時代は、軍用航空技術が目覚ましい進歩を遂げた時期と重なっていました。たとえばF-100は、水平飛行で音速を突破した最初のアメリカ機となりましたが、まだレーダーを搭載していませんでした。ところがそのわずか4年足らず後に登場したF-106は、倍の速度を発揮するうえ、極めて洗練された電子装備を備え、核弾頭付きロケット弾を収容できる兵器庫まで持っていたのです。

センチュリーシリーズに属する機体

  • ノースアメリカン F-100 スーパーセイバー(初飛行:1953年5月)
  • マクドネル F-101 ヴードゥー(初飛行:1954年9月)
  • コンベア F-102 デルタダガー(初飛行:1953年10月)
  • ロッキード F-104 スターファイター(初飛行:1954年3月)
  • リパブリック F-105 サンダーチーフ(初飛行:1955年10月)
  • コンベア F-106 デルタダート(初飛行:1956年12月)

使用されなかった型式番号

F-103、F-107、F-108の各型式は、実現しなかった開発計画に充てられました。3つの計画の中で実際に飛行したのはノースアメリカン F-107のみで、しかも製造されたのは試作機3機だけにとどまっています。

F-109は当初F-101B ヴードゥーに割り当てられる予定でしたが、その後VTOL実験機ベル XF-109への申請も承認されず、結果的に一度も正式に使用されることはありませんでした。

F-110 スペクターの型式は、1962年1月から9月までの短い期間、マクドネル・ダグラス F-4 ファントムIIのアメリカ空軍向け型に与えられました。最終的にこの機体はF-4Cとして制式化されています。

シリーズには含まれない機体

ジェネラル・ダイナミクス F-111 アードバーク(初飛行:1964年12月)は、型式番号こそ111ですが、通常はセンチュリーシリーズに数えられません。そもそも同機は戦闘機ではなく爆撃機であるためです。

1962年9月、アメリカ軍用機の命名体系が変更されたことを受け、戦闘機の番号付けは再び小さな数字(F-5など)から始まる方式に戻りました。ここにセンチュリーシリーズの歴史は幕を下ろすことになります。

さらに1970年代末には、ロッキード・マーティン F-117 ナイトホークが登場します。その存在が一般に公開されたのは1988年になってからのことですが、数々の点で意外性のある型式番号を持つこの機体も、やはりセンチュリーシリーズの一員とは見なされていません。