古代の歴史

獅子の騎士イヴァン――アーサー王伝説に描かれた騎士道物語

カログレナンとは

カログレナン(Calogrenant)は、アーサー王の宮廷に仕える騎士であり、「獅子の騎士」として知られるイヴァン(Yvain)の従兄弟にあたる人物です。

「獅子の騎士」の物語

中世フランスの詩人クリスチアン・ド・トロワ(Chrétien de Troyes)によるこの作品は、イヴァンと一頭のライオンとの出会いを軸に展開する騎士道物語です。

聖霊降臨祭の祝宴の席上、カログレナンは自らの人生最大の屈辱――ある騎士との決闘に敗れた過去――を語ります。それを聞いたイヴァンは、従兄弟の名誉を取り戻すことを誓い、その騎士のもとへと旅立ちます。

旅の途中、イヴァンは一人の農夫から不思議な泉の噂を耳にします。その泉に水を注ぐと、恐ろしい嵐が巻き起こるという魔法の泉でした。半信半疑のイヴァンが実際に水を注いでみると、現れたのは泉の主であり、かつてカログレナンを打ち負かしたあの騎士でした。イヴァンはこの騎士と戦って致命傷を負わせ、瀕死の敵を城まで追跡します。そこで彼は、ルネット(Lunette)という名の侍女と出会いました。ルネットはイヴァンを密かに隠し、主人である城の女主人のもとへ知らせに向かいます。

夫の死を知った王女は、夫を殺した犯人を探し出そうとしますが、賢いルネットは巧みに二人を引き合わせます。こうしてイヴァンは、かつて剣を交えた相手の未亡人に心を惹かれていくのでした。