セロ・セチンとは
セロ・セチン(Cerro Sechín)は、現在のペルー中北部海岸にあたるカスマ渓谷に位置する先コロンブス期の神殿遺跡です。この遺跡は、規格外の大きさを持つ石彫刻群によって広く知られています。
他に類を見ない彫刻様式
セロ・セチンの彫刻は、ペルー国内の他のどの作品とも似ていない独自の様式を持っている点が最大の特徴です。比較的仕上げの粗い石板に深く線を刻んで制作されたこれらの彫刻には、人物像が数多く描かれています。その多くは、死者あるいは生贄(いけにえ)として捧げられた人々を表していると考えられています。
謎に包まれた築造年代
セロ・セチンの神殿と彫刻は、かなり早い時期に造られたものとみられています。しかし、それがチャビン文化(紀元前900年頃以前)よりも古いものであるかどうかについては、今なお確定的な結論が出ていません。近年の研究では、遺跡の起源は紀元前1600年頃にまでさかのぼる可能性が指摘されており、アンデス文明における最古級の建造物の一つとして注目されています。
南米に関する豆知識
アマゾンの熱帯雨林が南米大陸にあることはよく知られていますが、実は地球上で最も乾燥した場所も同じ南米にあります。それはチリのアタカマ砂漠です。このように南米大陸は、世界有数の多雨地域と極端な乾燥地域の両方を併せ持つ、非常に多彩な自然環境を誇っています。