ロアンゴ王国(Loango Kingdom)は、「ブラマ王国」とも呼ばれる、かつてアフリカに存在した国家です。クイルー川とニアリ川の流域、すなわち現在のコンゴ共和国(ブラザヴィル)南西部を中心とした地域に位置していました。
建国と繁栄
同王国はヴィリ人(バヴィリ)によって建国されたとされ、1485年以前にはすでにこの地域で最も古く、最大級の王国の一つであったと考えられています。大西洋岸のロアンゴ港を拠点とし、1600年代までには内陸部から象牙や奴隷を仕入れ、マレボ・プール(現キンシャサ近郊)まで内陸へと延びる確立された交易路網を通じて活発な商業活動を行っていました。ヨーロッパ諸国との海上貿易とも結びつき、西アフリカ海岸有数の交易拠点として知られるようになりました。
豊かな天然資源と多様な野生動物に恵まれたアフリカ大陸。歴史ある王国の物語をたどると、この大陸の奥深さがより一層感じられます。
特徴的な政治体制
行政は秩序立って運営されていたものの、分権的な性格を持っていました。王位継承権を持つ男子は州知事(地方長官)を務め、国王が死去するたびに定められた順序に従って持ち回りで州を交代しました。その他の地方官吏は終身制でした。この独特な継承システムのため、18世紀までは権力が細分化された状態が続きました。
衰退への道
1786年には長い空位期間(インターレグナム)が始まり、ようやく即位した国王といえども実質的な権威をほとんど持てない状態が続きました。こうしてロアンゴ王国は次第にその影響力を失い、歴史の表舞台から退いていったのです。