古代の歴史

旧石器時代(打製石器時代)とは?特徴・生活様式・芸術をわかりやすく解説

旧石器時代(打製石器時代)は、先史時代の最初の時期であり、新石器時代とともに「石器時代」を構成します。この名前は、石が道具づくりの主な原材料だったことに由来しています。「旧石器(Paleolithic)」は「古い石器の時代」、「新石器(Neolithic)」は「新しい石器の時代」を意味する言葉です。

旧石器時代(打製石器時代)とは?特徴・生活様式・芸術をわかりやすく解説
旧石器時代に利用された洞窟(イタリア・マテーラ地方)

旧石器時代の区分

旧石器時代は、人類の出現(約440万年前)から紀元前8000年頃まで続いた、歴史上最も長い時代の一つです。人類社会の存在時間の約99%を占めるとされ、大きく二つの時期に分けられます。

  • 前期旧石器時代(紀元前200万年~紀元前4万年頃)
  • 後期旧石器時代(紀元前4万年~紀元前1万年頃)

先史時代とは

先史時代は人類の歴史における最初の時期で、以下の三つの時期に分けられます。

  • 旧石器時代(打製石器時代):人類(最初のホミニッド)の出現から紀元前1万年頃まで
  • 新石器時代(磨製石器時代):紀元前8000年~紀元前5000年頃
  • 金属器時代:紀元前3300年~紀元前1200年頃

旧石器時代の主な特徴

道具の製作

この時期には、ナイフ、斧、銛、槍、弓矢、釣り針といった最初の道具が作られました。ただし、製作技術はまだ高度とは言えず、比較的シンプルなものでした。道具は果実や根の採集、簡単な避難場所の構築、動物の狩猟など、日常的に使われていました。

石が最も重要な原材料でした。新石器時代が「磨製石器時代」であるのに対し、旧石器時代は「打製石器時代」と呼ばれ、これは当時の技術の未熟さと単純さを表しています。道具は石のほかにも、木、骨、角などからも作られました。

遊動生活と狩猟採集

遊動(移動)生活は旧石器時代人の大きな特徴です。彼らは住処と食料を求めて、人生の大半を移動しながら過ごしました。一般的に小規模な集団で生活し、狩猟採集民でした。農耕や牧畜は次の時代(新石器時代)になってようやく登場し、人々は土地を耕し、動物を飼いならすようになったのです。

つまり、この時代の人類はまだ食料を生産しておらず、作物をつくったり家畜を育てたりしていませんでした。食事の基盤は狩った動物、漁獲した魚、そして穀物・根・果実の採集でした。このため、旧石器時代人は「狩猟採集民」に分類されます。

洞窟での生活と火の発見

彼らは家を建てず、寒さや雨、嵐などの厳しい気候から身を守り、猛獣の脅威から身を隠すために洞窟で暮らしていました。

間違いなく、この時代最大の発見は火です。火のおかげで人類は食べ物を加熱調理できるようになり、寒さから体を温め、危険な動物を追い払うことも可能になりました。

火のコントロールはこの時代の最も偉大な達成の一つです。当初は雷による自然発火を利用していましたが、後に石や木片を擦り合わせて火花を出すという、人工的に火をおこす方法を発見しました。

衣服の誕生

激しい気候変動に直面していた旧石器時代人は、身体を保護するための技術、すなわち衣服を発展させ始めました。衣服の多くは動物の皮を使って作られていました。

旧石器時代の芸術

旧石器時代の芸術は、洞窟内の岩肌に描かれた絵画、いわゆる岩絵(洞窟壁画)が中心です。これらの作品には写実的で自然主義的な性格が見られ、人物や動物の姿だけでなく、抽象的な図形によっても表現されています。