1962年に撮影されたこの珍しい映像は、アメリカ海軍が運用した24隻のエセックス級航空母艦の一つ、「シャングリラ」(USS Shangri-La、CVA-38)の飛行甲板上での激しい活動の様子を捉えています。
第6艦隊の一員として地中海へ
当時、「シャングリラ」はアメリカ海軍第6艦隊に所属し、冷戦真っ只中の地中海で任務に就いていました。ソ連との緊張が高まる時代において、地中海は東西対立の最前線であり、同艦はNATO諸国への抑止力として重要な役割を担っていました。
映像に登場する希少な艦載機たち
この映像の最大の見どころは、現在ではほとんど目にすることのできない歴史的な艦載機の数々です。
F4D-1 スカイレイ(F4D Skyray)
デルタ翼を持つ独特なフォルムで知られる迎撃戦闘機。そのシルエットから「フォード(Ford)」の愛称でも呼ばれ、当時の最新鋭機として活躍しました。
A4D スカイホーク(A-4 Skyhawk)
小型ながら高い攻撃力を持つ艦上攻撃機。後にA-4として知られることになるこの機体は、その優れた設計から長年にわたり運用されました。
F8U クルーセイダー(F-8 Crusader)
可変迎角翼を採用した艦上戦闘機。「最後のガンファイター」と称され、ベトナム戦争でも高い評価を受けた名機です。
エセックス級という「伝説」
「シャングリラ」が属するエセックス級は、第二次世界大戦中から戦後にかけてアメリカ海軍の主力として活躍した傑作空母です。本映像は、ジェット機への移行期にあった海軍航空隊の様子を今に伝える、貴重な歴史資料となっています。