民間企業2社はこのほど、真珠湾の南西約65海里(約120キロメートル)の海底で、米海軍の戦艦「ネバダ(USS Nevada)」の残骸を発見したと発表しました。撮影された映像によると、船体の一部は驚くほど良好な状態で保存されていることがわかります。
今回の探索が実現したのは、水深約5,900メートル以上の深海でも調査活動を行える自律型無人潜水機(AUV)のおかげでした。これらの先端的な水中ドローンが、暗闇に沈む戦艦の姿をとらえたのです。
「海という偉大な博物館」に眠る戦艦
調査会社サーチ(Search)の副社長であるジェームズ・デルガド氏は、次のように語っています。
「この艦は魚雷、爆弾、砲弾、そして2度の原子爆弾の爆発にも耐え抜きました。海という偉大な博物館の暗闇の中に横たわるその姿は、過去のできごとだけでなく、二つの世界大戦においてアメリカを守るために立ち上がった人々の存在をも私たちに思い起こさせます。」
「不沈艦」と呼ばれたネバダの波乱の歴史
戦艦ネバダは第一次世界大戦にも従軍した歴戦の艦です。1941年12月の日本軍による真珠湾攻撃では深刻な損傷を受けましたが、修理を経て太平洋戦線に復帰し、ノルマンディー上陸作戦や沖縄戦などにも参加しました。
終戦後、ネバダはビキニ環礁で行われた原子爆弾実験の標的艦として使用されました。しかし、核爆発に直面しても沈むことはありませんでした。その後ハワイへ曳航され、今度は他の米軍艦艇による砲撃訓練の標的となりましたが、それでも沈みませんでした。
最終的に、この頑強な戦艦を海底に沈めたのは、アメリカ軍機による攻撃だったのです。まさに「不沈艦」の名にふさわしい生涯といえるでしょう。
今回発見されたネバダの残骸は、水深4,693メートルの深い海底で静かに眠っています。