古代の歴史

ミドル・パッセージ(中間航路)はどれくらい続いたのか?所要期間の実態

ミドル・パッセージ(中間航路)の所要期間

大西洋奴隷貿易における「ミドル・パッセージ」と呼ばれる航海の所要時間は、決して一定ではありませんでした。天候の状況、選択された航路、途中での寄港回数、そして船の速度など、さまざまな要因によって大きく左右されていたのです。

平均的には、この航海は2〜3か月程度かかったとされていますが、条件が悪い場合には6か月以上に及ぶことも珍しくありませんでした。

歴史家による研究結果

歴史家たちの研究によれば、ミドル・パッセージの平均的な所要日数は約59日とされています。ただし、その幅は非常に広く、1か月程度で終わる比較的短い航海もあれば、4か月を超える長期にわたる過酷な航海も存在しました。

なぜ所要期間にこれほど差があったのか

航海期間の長短を分けた主な要因は以下の通りです。

・天候:嵐や逆風に見舞われると、航海は大幅に遅延しました。
・航路:出発地と目的地の組み合わせ、海流や風向きを利用する航路の選択が影響しました。
・寄港:水や食料の補給などのための途中寄港があれば、その分だけ期間は延びました。
・船の性能:帆船の速度や状態も重要な要素でした。

まとめ

ミドル・パッセージとは、三角貿易の中間区間にあたり、アフリカからアメリカ大陸やカリブ海地域へ人々を輸送した航路です。数か月に及ぶ閉鎖的で劣悪な船内環境と長い航海期間は、多くの犠牲者を生む要因となりました。平均約59日という数字は、当時の航海がいかに過酷で不確実なものであったかを物語っています。