古代の歴史

テルモピュライの戦いはいつ起こった?ペルシア軍とギリシャ軍の攻防の真実

「ペルシア軍はテルモピュライでギリシャ軍に敗北した」という記述を目にすることがありますが、これは誤解です。実際の歴史では、紀元前480年に戦われたテルモピュライの戦いは、ペルシア側の戦略的勝利に終わっています。

戦いが行われたのはいつ?

テルモピュライの戦いは、紀元前480年の8月から9月にかけて行われました。これは、ペルシア戦争(グレコ・ペルシア戦争)における主要な戦闘の一つであり、クセルクセス1世率いるペルシア大軍がギリシャ本土への侵攻を進める中で発生しました。

ギリシャ軍の英雄的な抵抗

スパルタ王レオニダス1世率いる少数のギリシャ軍は、温泉関とも呼ばれるテルモピュライの狭い峠に陣取り、圧倒的な兵力を擁するペルシア軍の進撃を数日にわたって食い止めました。特に「300人のスパルタ兵」の逸話は有名で、この献身的な抵抗は後世まで語り継がれています。

なぜペルシア軍が勝利したのか

しかし戦局は、地元の住人エフィアルテスが山越えの秘密の小道をペルシア軍に密告したことで一変します。背後から包囲されたギリシャ軍の防衛線は突破され、レオニダスとその部下たちは最後まで戦い抜いた末に討ち死にしました。

こうしてペルシア軍は峠の通過に成功します。ギリシャ軍の遅延戦術は名誉ある抵抗として高く評価されますが、戦略面ではペルシアの勝利であり、この戦いはペルシア軍のギリシャ中央部への進軍を可能にするものでした。なお、その後のサラミス海戦でギリシャ艦隊が勝利を収めたことにより、戦争全体の流れは再び変わることとなります。