古代の歴史

「E Pluribus Unum」1979年アメリカ1ドル硬貨の価値はいくら?相場と希少バラエティを解説

1979年アメリカ1ドル硬貨(E Pluribus Unum)とは?

「E PLURIBUS UNUM(ラテン語で『多数から一つへ』の意)」の銘が刻まれた1979年発行のアメリカ1ドル硬貨は、スーザン・B・アンソニー・ダラー(Susan B. Anthony Dollar)の初年度品です。人気が低迷していたアイゼンハワー・ダラーの後継として登場し、アメリカの硬貨に実在の女性の肖像が採用された初めての例としても知られています。

表面(オモテ)のデザイン

表面には、女性参政権運動の先駆者であるスーザン・B・アンソニーの肖像が右向きに描かれています。デザインは当時の造幣局首席彫刻官フランク・ガスパロによるもので、小型化されたドル貨に適した肖像として選ばれました。

主な刻印は以下の通りです。

  • LIBERTY(自由)
  • IN GOD WE TRUST(我々は神を信じる)
  • 1979(発行年)+ ミントマーク(P=フィラデルフィア、D=デンバー、S=サンフランシスコ)

裏面(ウラ)のデザイン

裏面には、月面に舞い降りる鷲(ワシ)の姿が描かれています。このデザインはアポロ11号の任務章に基づいたもので、鷲の上方には地球が配されています。

主な刻印は以下の通りです。

  • E PLURIBUS UNUM
  • UNITED STATES OF AMERICA
  • ONE DOLLAR

素材と地金価値(メルトバリュー)

1979年1ドル硬貨は銀貨ではなく、銅ニッケルクラッド材(外層:銅75%+ニッケル25%、内芯:純銅)で製造されています。そのため貴金属としての地金価値はほぼ存在せず、素材としての価値は実質的に額面の1ドル前後です。「銀スポット価格ベースで約0.85ドル」という情報は誤りなので注意しましょう。

コレクター価値(ナミスマティックバリュー)

1979年は大量発行された年のため、一般的な流通品の相場はおおよそ1〜2ドル程度です。未使用に近い美品でも数ドル程度にとどまるのが実情ですが、以下のようなケースでは高値が期待できます。

  • 1979-S タイプ2(クリアS):サンフランシスコ造幣局製プルーフ貨のうち、ミントマークの「S」の輪郭がくっきりと浮き彫りになっている希少タイプ。状態によっては数百〜数千ドルの査定が付くこともあります。
  • 高グレード品:MS65以上など、鑑定機関から高いグレード評価を受けた未流通品。
  • エラー品:オフセンター打ちや金型ずれなどのエラーがある個体はコレクター人気が高く、プレミアムが付きやすい傾向があります。

まとめ:1979年1ドル硬貨の価値

1979年発行の「E Pluribus Unum」1ドル硬貨は、スーザン・B・アンソニー・ダラーの初年度品として歴史的な意義を持つ一方、一般的な流通品の価値は額面並みの1〜2ドル程度です。しかし、1979-Sタイプ2などの希少バラエティや高グレード品は高額査定の対象になります。手元の硬貨のミントマークとコンディションを確認し、価値がありそうであればPCGSやNGCといった専門鑑定機関の評価を受けることをおすすめします。