古代の歴史

ロベール・ド・ラサールはインカ帝国を滅ぼしたのか?歴史的事実をわかりやすく解説

いいえ、ロベール・ド・ラサール(Robert de La Salle)がインカ帝国を滅ぼしたという事実はありません。これはよく見られる歴史の混同です。両者は時代も活動の場所もまったく異なる人物・出来事なのです。

インカ帝国を滅ぼしたのは誰か?

インカ帝国を滅亡へ導いたのは、16世紀に新大陸へ渡ったスペインのコンキスタドール(征服者)たちです。中でもフランシスコ・ピサロ(Francisco Pizarro)率いる遠征隊による征服が決定的となりました。

  • 1532年:ピサロが皇帝アタワルパを捕らえる
  • 1533年:首都クスコを占領
  • 1572年:最後の拠点ビルカバンバが陥落し、帝国が完全に滅亡

ロベール・ド・ラサールとはどんな人物?

ロベール・ド・ラサールは、インカ帝国の滅亡からおよそ150年後に生きた人物です。17世紀後半に活躍したフランスの探検家であり、その主な活動舞台は南米ではなく北アメリカでした。

彼のおもな業績は次の通りです。

  • 五大湖周辺の探検と交易拠点(砦)の建設
  • 1682年、ミシシッピ川を下ってメキシコ湾の河口に到達
  • 流域一帯をフランス領「ルイジアナ」と宣言

なぜ混同されやすいのか?

インカ帝国の滅亡は「16世紀・南米ペルー」、ラサールの探検は「17世紀後半・北米ミシシッピ川流域」と、時間的にも地理的に大きく隔たっています。しかし、「大航海時代の探検家」「ヨーロッパ人による征服・探検」という共通のイメージから、名前や時代が混ざって記憶されてしまうことがあります。

まとめ

インカ帝国を滅ぼしたのは、フランシスコ・ピサロ率いるスペイン人コンキスタドールであり、ロベール・ド・ラサールは無関係です。ラサールはそれより約150年後、17世紀末に北アメリカでミシシッピ川流域を探検したフランス人探検家として知られています。