巡礼者(ピルグリム・ファーザーズ)が最初にコルヌコピア、いわゆる「豊穣の角」を使ったという説がありますが、これは誤りです。
コルヌコピアの本当の起源
コルヌコピアは、巡礼者がアメリカ大陸に到着するはるか前から存在していました。その起源は古代ギリシャ・ローマの神話と芸術にまでさかのぼります。
ギリシャ神話では、幼いゼウスを育てた山羊アマルテイアの角が、果物や穀物が絶えずあふれる魔法の角となったと伝えられています。この伝承がもとになり、コルヌコピアは豊かさ・収穫・繁栄の象徴として、古代ギリシャやローマの彫刻、絵画、貨幣などにたびたび描かれるようになりました。
なぜ感謝祭との関連で語られるのか
現代のアメリカでは、コルヌコピアは感謝祭(サンクスギビング)の装飾としてよく見られます。そのため、巡礼者や感謝祭と結びつけてイメージされがちですが、これは後の時代に定着した文化的な連想にすぎません。
まとめると、コルヌコピアは古代地中海世界にルーツを持つ歴史あるシンボルであり、17世紀に新大陸へ渡った巡礼者が発祥ではないのです。