「アンティキティラの機械」は、1902年に古代ローマ時代の沈没船の残骸から発見された、世界最古のアナログコンピューターとも称される装置です。回収された81個の破片と歯車をもとに復元作業が進められ、イギリスとギリシャからなる国際研究チームによって長年にわたり詳細な調査が続けられてきました。
日食・月食を予測できた驚異的なメカニズム
研究チームは、権威ある学術誌「サイエンス(Science)」にその研究成果を発表しました。それによると、この装置は太陽や月の食(日食・月食)を予測するために使用されていた可能性が高いことが判明したのです。さらに、惑星の運行に関する情報を得るためにも活用されていたと考えられています。
紀元前100年~150年頃に製造された超技術
装置の製作年代は紀元前100年~150年頃と推定されています。これは、これまで知られていた同種の天文観測機器よりもはるかに古い時代にあたります。2000年以上も前に、ここまで精密な歯車機構が実現していたという事実は、古代ギリシャにおける科学技術の水準の高さを物語る貴重な証拠となっています。
関連リンク
- アンティキティラの機械の写真ギャラリー
- アテネ国立考古学博物館に展示されている実物
- 機械内部における太陽と月の動きを再現したアニメーション