はじめに
オーディンは北欧神話における最高神であり、アース神族の主神として知られています。知恵、戦争、詩歌、魔法など幅広い領域を司り、戦士の魂を迎える殿堂「ヴァルハラ」の主でもあります。この記事では、そんなオーディンの家族関係について、両親や兄弟から妻、そして多くの子どもたちまで詳しく解説します。
オーディンの両親
父:ボル(Borr)
オーディンの父は原初の巨人系の神ボルです。ボルは北欧神話の世界創世に関わる存在で、オーディンをはじめとする三人の息子の父となりました。
母:ベストラ(Bestla)
母は巨人ボルソルンの娘であるベストラです。つまりオーディンは、神の血と巨人の血の両方を受け継いでいることになります。
オーディンの兄弟
オーディンにはヴィリ(Vili)とヴェー(Vé)という二人の兄弟がいます。三兄弟は協力して原初の巨人ユミルを退け、世界を創造したと伝えられています。
妻:フリッグ(Frigg)
オーディンの正妻は女神フリッグです。フリッグは結婚と母性を司る高い地位の女神であり、天空の宮殿に住む賢明な女神として描かれます。
オーディンの息子たち
オーディンには数多くの息子がいます。主な息子は以下の通りです。
- トール(Thor): 雷神として最も有名な息子。ミョルニルという hammer を持つ豪傑の神です。
- バルドル(Baldr): 光と美の神。あらゆるものに愛された善き神ですが、悲劇的な死を遂げます。
- ヘズ(Höðr): 盲目の神で、兄バルドルを死なせてしまう悲劇の人物です。
- ヴィーザル(Víðarr): 「沈黙の神」と呼ばれる力持ちの神で、ラグナロクでは狼フェンリルに復讐します。
- ヴァーリ(Váli): バルドルの復讐のために生まれた若い神です。
オーディンの娘たち
一部の文献では、以下の女神たちがオーディンの娘、あるいはその一族に連なる存在として挙げられます。
- エイル(Eir):医術をつかさどる女神
- ゲフュン(Gefjun):耕作と豊穣に関わる女神
- イズン(Iðunn):不老不死の黄金の林檎を守る女神
- ロヴン(Lofn):恋愛の許しを与える女神
- ナンナ(Nanna):バルドルの妻とされる女神
- シギュン(Sigyn):ロキの忠実な妻として知られる女神
- スノトラ(Snotra):知恵と礼節の女神
- シュン(Syn):門番と真実を見極める女神
- ヴァール(Vár):誓いと婚約を見守る女神
まとめ
オーディンは巨人の血を引く複雑な家系を持ち、妻フリッグとの間に、あるいは他の相手との間に多くの子をもうけた神です。雷神トールをはじめとする著名な神々の父であることは、彼が北欧神話全体の中心的存在であることを物語っています。