「パンテオン(pantheon)」という言葉は、ギリシャ語の「パンティオン(pantheion)」、すなわち「すべての神々」という意味の言葉が語源となっています。「パン(pan)」は「全て」、「テオス(theos)」は「神」を表し、この二つが組み合わさってできた言葉です。
本来の意味:多神教の神々を祀る神殿
パンテオンは元来、数多くの神々を祀るために建てられた建造物を指します。特に有名なのは古代ローマのパンテオンです。ローマ帝国は広大な領土を支配する中で、征服した諸民族の神々をも受け入れ、それらを一つの神殿に共に祀る習慣を持っていました。現在もイタリア・ローマに残る「パンテオン」は、その歴史を今に伝える建造物として世界的に知られています。
現代における比喩的な使い方
現代では、パンテオンという言葉は比喩的にも幅広く使われています。
- 偉人の集まり: ある分野で傑出した業績を残した重要人物たちの集まりを、「〇〇のパンテオン」と呼んで称えることがあります。
- 神々の総体: 特定の宗教や神話体系における神々の一群を指す言葉としても用いられます。ギリシャ神話や北欧神話などの神々の集合体を「パンテオン」と表現するのはこのためです。
まとめ
パンテオンとは、もともと「すべての神々」を意味するギリシャ語由来の言葉です。多神教の神々を祀る神殿を指すとともに、現代では偉人たちの集まりや、宗教・神話における神々の総体を表す比喩表現としても広く親しまれています。