古代の歴史

フアン・デ・オニャーテとは?ニューメキシコ初のヨーロッパ人植民者の生涯と功績

フアン・デ・オニャーテ・イ・サラサル(Juan de Oñate y Salazar、1550年〜1626年)は、スペインの探検家、軍人、そして植民地行政官です。ヨーロッパ人として初めてニューメキシコに入植した人物として知られています。

生い立ちと経歴

オニャーテはメキシコのサカテカスで、裕福な鉱山王の息子として生まれました。メキシコ大学で学んだ後、スペイン軍で大尉として勤務しました。1595年には、当時のメキシコ副王ルイス・デ・ベラスコによってニューメキシコ総督に任命されています。

ニューメキシコ遠征と入植

1598年、オニャーテは兵士、入植者、宣教師など400人以上からなる大規模な遠征隊を率いてニューメキシコへ向かいました。この地域に最初のスペイン人入植地となるサン・ファン・プエブロを建設し、拠点となる首都をサン・ガブリエルに定めました。

さらに、リオ・グランデ渓谷やその周辺地域を積極的に探検し、複数のネイティブ・アメリカンの部族との接触を果たしました。

統治への評価:功績と批判

オニャーテのニューメキシコ統治は、対立と成功の両面を持つものでした。彼は残虐さや暴力行為で悪名高く、ネイティブ・アメリカンへの不当な扱いについて告発を受けています。しかし一方で、いくつもの恒久的な入植地を設立し、この地域におけるスペインの永続的な存在基盤を築き上げたことも確かな事実です。

晩年

1614年、ネイティブ・アメリカンや入植者たちから寄せられた数多くの苦情を受けた副王により、オニャーテはメキシコへ召還されました。その後1620年にスペインへ帰国し、1626年にマドリードで貧困の中、この世を去りました。