古代の歴史

世界最古の国家はどこ?サンマリノの1700年の歴史を解説

世界で最も古い国家とされるのは、イタリア半島に位置する小さな独立国サンマリノです。西暦301年の建国から1700年以上にわたり独立を守り続けてきた、まさに「生きている歴史」と呼ぶべき国です。

サンマリノとはどんな国?

サンマリノは、イタリア半島の中に点在する面積約61平方キロメートルの小さな共和国です。人口は3万人ほどで、ティターノ山の山頂に広がる中世の趣を残す旧市街が有名です。2008年には、歴史的な中心地区とティターノ山がユネスコの世界遺産に登録されました。

建国の物語:石工マリヌスの伝説

伝説によると、サンマリノは西暦301年、ダルマチア(現在のクロアチア周辺)出身の石工・マリヌスによって建国されました。当時、ローマ皇帝ディオクレティアヌスによるキリスト教徒への迫害が激しく、マリヌスは迫害を逃れてこの地にたどり着き、キリスト教徒の共同体を築いたとされています。現在でもサンマリノの人々は、建国者を「聖マリヌス」として敬愛しています。

1700年以上続く独立の歴史

サンマリノの最大の特徴は、長い歴史の中で一度も国家として滅亡せず、独立を貫いてきたことです。1600年に制定された憲法(統治基本法)は、現存する最古の憲法の一つとして今も効力を持ちます。ナポレオンの時代や19世紀のイタリア統一運動の激動期にも独立を保ち、特にイタリア統一の際には多くの避難民を受け入れた功績が評価され、統一後も独立国として存続することを認められました。

まとめ

世界最古の国家は、イタリア半島にあるサンマリノです。西暦301年に石工マリヌスが築いた小さな共同体は、1700年以上の時を経て今も独立を守り、「世界最古の共和国」として世界中の人々を魅了し続けています。