古代の歴史

アングロサクソン年代記は何語で書かれた?古英語で記された中世イングランドの歴史書

アングロサクソン年代記は何語で書かれている?

アングロサクソン年代記(The Anglo-Saxon Chronicle)は、古英語(オールド・イングリッシュ)で書かれた年代記(編年史)の集合体です。最古の時代から1066年のノルマン・コンクエスト(ノルマン征服)に至るまでのアングロサクソン人の歴史を、年ごとに記録しています。

編纂の経緯

この年代記の編纂は、9世紀後半にウェセックス王アルフレッド大王の命によって始められたと考えられています。当時のアルフレッド大王は学問の復興に力を注いでおり、その一環として歴史記録の整備が進められました。なお、アルフレッド大王の伝記を著したウェールズ出身の修道士アッサーも王のもとで活躍した学者の一人でしたが、現代の研究では、年代記自体は宮廷周辺の学者たちによってまとめられたとされています。

その後、年代記は12世年代記は12世紀に至るまで歴代の記録者たちによって書き継がれ、更新され続けました。現在知られている写本には複数の系統があり、それぞれ異なる修道院で保管・加筆されたため、版ごとに内容の差異が見られる点も大きな特徴です。

歴史研究における価値

アングロサクソン年代記は、アングロサクソン時代のイングランド史を知るうえで最も重要な史料の一つです。政治史にとどまらず、社会史や文化史など幅広いテーマの研究に活用されており、当時の人々の視点で綴られた貴重な記録として、今日でも多くの歴史学者に参照され続けています。