第一次世界大戦(1914年~1918年)は、二つの大きな軍事同盟の対立を軸に展開されました。主な陣営は、イギリス・フランス・ロシアによる「三国協商」と、ドイツ・オーストリア=ハンガリー・イタリアによる「三国同盟」です。
三国協商とは
三国協商は、イギリス、フランス、ロシアの間で結ばれた非公式な合意です。1907年に形成され、当時急速に台頭していたドイツおよびオーストリア=ハンガリーの勢力拡大に対抗することを目的としていました。正式な軍事同盟ではありませんでしたが、三国は外交面で緊密に連携し、大戦勃発後には連合国として共闘することになります。
三国同盟とは
一方の三国同盟は、ドイツ、オーストリア=ハンガリー、イタリアの間で1882年に締結された正式な軍事同盟です。その主な狙いは、フランスやロシアからの攻撃に備えてドイツの安全を確保することにありました。ただし、大戦が始まるとイタリアは同盟の義務を履行せず、1915年には連合国側に寝返っています。
開戦の引き金となったサライェヴォ事件
1914年6月、オーストリア皇位継承者のフランツ・フェルディナント大公がボスニアのサライェヴォで暗殺されると、これを契機に一連の出来事が連鎖的に発生しました。オーストリア=ハンガリーがセルビアに宣戦布告すると、セルビアを支援するロシアが動員を開始。これに対してドイツがロシアに宣戦布告し、さらにロシアを擁護するフランスもドイツに対して宣戦しました。イギリスは、ドイツ軍が中立国ベルギーへ侵攻したことを受けて参戦を決断します。
戦争の結末と歴史的影響
戦争は4年間に及び、数百万人もの尊い命が失われる悲劇となりました。1918年11月の休戦協定によって戦闘は終結しますが、この大戦はドイツ帝国の崩壊を招き、その後ヴァイマル共和政が成立しました。また、オーストリア=ハンガリー帝国やロシア帝国、オスマン帝国も解体へと向かい、ヨーロッパのみならず世界の政治地図は大きく塗り替えられることになったのです。