古代の歴史

メソポタミアや古代ペルシャで使われた「楔形文字」とは?人類最古級の文字体系を解説

答え:楔形文字(クネイフォーム)

メソポタミアやペルシャで使われていた古代の文字は、楔形文字(せっけいもじ/Cuneiform)です。粘土板に葦の筆(スタイラス)を押し当てて「くさび形」の印を刻んでいく、独特な見た目が特徴の書記体系です。

誕生の背景

楔形文字は、紀元前4千年紀に古代メソポタミア(現在のイラク周辺)でシュメール人によって開発されました。当初は交易や税の記録など実務目的で使われ始め、やがて文学や法律、宗教文書まで幅広い内容を記すようになりました。

多様な言語を記せる万能な文字

楔形文字は特定の一つの言語だけのための文字ではなく、長い歴史の中で次のような複数の言語の表記に利用されました。

  • シュメール語
  • アッカド語
  • エラム語
  • 古ペルシャ語

このように地域や時代を超えて適応できたことが、楔形文字が3000年近くにわたり広く使われた理由の一つです。

衰退と終焉

やがて、より習得しやすいアルファベット系の文字が普及したことで、楔形文字は徐々に姿を消していきました。ただし、一部の特殊な用途では西暦1世紀頃まで使用が続けられたとされています。

まとめ

メソポタミアやペルシャで使われていた古代の文字とは、楔形文字です。粘土板にくさび形の印を刻むこの文字体系は、シュメール人によって生み出され、シュメール語から古ペルシャ語まで多様な言語を記録してきた、人類文明史上きわめて重要な文字なのです。