古代の歴史

ツタンカーメン王はピラミッドと同時代に生きていたのか?時系列でわかりやすく解説

結論から言えば、ツタンカーメン王が生きた時代は、ピラミッド建築の歴史の中では「後期」にあたります。エジプト最初のピラミッドが登場したのは、ツタンカーメンの即位よりはるか昔、数百年以上さかのぼる時代でした。ただし、彼の存命中もピラミッドという建造物の伝統そのものは完全に消え去っていたわけではありません。

ツタンカーメン王が統治した「新王国時代」

ツタンカーメン王は、およそ紀元前1550年から紀元前1070年まで続いた新王国時代にエジプトを統治したファラオです。紀元前14世紀頃、まだ幼い年齢で王位に就き、わずか10年ほどの短い治世ながら、その豪華な副葬品で世界的に有名になりました。なお、この時代の王墓はピラミッドではなく、「王家の谷」と呼ばれる岩窟墓に造られるのが主流となっており、ツタンカーメンの墓もそこに営まれました。

ギザの大ピラミッドが造られたのは「古王国時代」

一方、誰もが知るギザの三大ピラミッド(クフ王・カフラー王・メンカウラー王のピラミッド)が建造されたのは、およそ紀元前2686年から紀元前2181年まで続いた古王国時代です。つまり、ギザの大ピラミッドが完成してから、ツタンカーメンの誕生までには1000年以上の歳月が流れています。

それでも「同時代」と言える理由

とはいえ、ピラミッドの建造がツタンカーメンの存命中にも一切行われていなかったわけではありません。古王国時代の巨大な王墓ピラミッドの建設は終わっていたものの、中王国時代以降も小規模なピラミッドや貴族の墓としてのピラミッドは各地で造られ続けており、ピラミッド文化の伝統は長く息づいていました。

まとめ

ツタンカーメン王は、ギザの大ピラミッドが建設された古王国時代には生きていませんでしたが、ピラミッドの歴史がまだ完全に幕を閉じていない時代のファラオでした。「ピラミッドと同時代」という表現は、大ピラミッドの建設時期とは異なるものの、エジプトのピラミッド文化の流れの中では決して遠い存在ではないことを意味しているのです。