古代の歴史

末日聖徒イエス・キリスト教会(LDS)はどのようにして膨大な系図記録を収集したのか?

末日聖徒イエス・キリスト教会(LDS)が膨大な系図記録を保有する理由

末日聖徒イエス・キリスト教会(通称モルモン教、LDS教会)は、世界有数の規模を誇る系図記録コレクションを保有しています。その背景には、教会の教義、組織的な取り組み、そして会員の献身的な活動といった複数の要因があります。

1. 永遠の家族という信仰

LDS教会は、神殿で執り行われる永遠の結婚や封印の儀式を通じて、家族は永遠に共にいられると教えています。この信念こそが、会員たちが自らの家系を熱心に調査し、記録として残す大きな動機となっています。

2. 神殿での儀式(神殿の業)

死者のための洗礼をはじめとする神殿の儀式を行うには、系図調査が欠かせません。死者のための洗礼とは、生前に洗礼を受ける機会がなかった先祖に代わって、会員が代理で受ける儀式のことです。

3. ファミリー・ヒストリー・センター

教会は世界各地にファミリー・ヒストリー・センターを設置し、系図資料やコンピューター、専門スタッフによるサポートを無料で提供しています。これにより、誰でも気軽に家系調査を始められる環境が整えられています。

4. マイクロフィルム・コレクション

教会は世界中の公文書館、図書館、政府機関が所蔵する数百万件に及ぶ系図記録をマイクロフィルム化してきました。これにより、遠隔地に保存された記録にも容易にアクセスできるようになっています。

5. 系図ソフトウェア「FamilySearch」

教会は独自の系図ソフトウェア「FamilySearch」を開発しました。会員はこのプラットフォームを通じて、家系情報の整理・保存・共有を簡単に行うことができます。

6. ボランティアによる貢献

多くの教会員がボランティアとして時間と専門知識を捧げ、他の方々の系図調査を支援しています。こうした献身的な活動が、教会の膨大な系図記録の構築を支えています。

7. 系図図書館のネットワーク

教会はユタ州ソルトレイクシティに大規模な系図図書館(ファミリー・ヒストリー・ライブラリ)を擁するほか、世界各国にも小規模な系図図書館を運営しており、会員に豊富な資料へのアクセスを提供しています。

8. インデックス化プロジェクト

教会員たちはボランティアで系図記録のインデックス化(索引作成)作業に取り組んでいます。この取り組みにより記録の検索性が高まり、世界中の研究者がより簡単に情報へアクセスできるようになりました。

まとめ

これらの取り組みを通じて、LDS教会は世界最大級の系図記録コレクションを築き上げてきました。会員はこれらの記録を活用して神殿の儀式を執り行い、先祖とのつながりを深め、家族の絆を一層強固なものにしているのです。