古代ローマの水道橋とは?
古代ローマは、都市へ清潔な水を供給するために、数多くの水道橋(アクアダクト)を建設しました。山あいの水源から遠く離れた都市まで水を運ぶこれらの施設は、重力のみを利用した精巧な設計が特徴で、ローマの高度な土木技術を今に伝える象徴的な存在です。
現存する最古級の名勝:セゴビアの水道橋
今日まで姿を留めるローマ水道橋の中でも、特に有名で保存状態が良いのが、スペインのセゴビアにある「セゴビアの水道橋」です。1世紀頃に建設されたとされ、約160基以上のアーチが約800メートルにわたって連なる壮大な景観で知られています。モルタルを使わず積み上げられた石造りの構造は、世界的にも類を見ない貴重な遺産です。
建設された水道橋の全長はどのくらい?
ローマ人が実際に建設した水道橋の中には、全長約35マイル(約56キロメートル)に及ぶものもありました。ただし、その全てが地上のアーチで構成されていたわけではありません。水路の大部分は地下トンネルや埋設されたパイプとして整備され、私たちが目にする雄大なアーチ部分は、地形上どうしても必要な区間だけに造られていました。
まとめ
古代ローマには数多くの水道橋が存在し、その中には全長約35マイルに達する大規模なものもありました。現存する最長のものとしてはスペインのセゴビア水道橋が挙げられ、2000年近くの時を経てもなお、その美しい姿を保ち続けています。古代ローマの技術力と都市計画の先進性を感じられる貴重な遺産と言えるでしょう。