19世紀初頭から20世紀初頭にかけて続いたビクトリア朝時代。産業革命の進展とともに人々の暮らしは大きく変化し、大人も子供もそれぞれ多様な娯楽を楽しんでいました。ここでは、当時人気のあったレジャー活動をご紹介します。
大人の娯楽
社交の集まり
舞踏会、ディナーパーティー、ソワレ(夜会)などの社交イベントへの出席は、大人にとって一般的な娯楽でした。こうした場は、交流や人脈づくり、そして恋愛のきっかけとなる重要な社交の場でもありました。
演劇と音楽
劇場で芝居やミュージカル、オペラを観ることは人気の趣味でした。また、クラシック音楽のコンサート、室内楽、リサイタルなども幅広い層に親しまれていました。
競馬とスポーツ
競馬の観戦は、ビクトリア朝の大人たちに広く愛されたスポーツでした。そのほかにもクリケット、ボート競技、狩猟、釣りなどが人気のレジャーとして楽しまれていました。
展示会と講演会
展示会や博物館の見学、講演会への参加は、知的な刺激と教養を得られる活動として高く評価されていました。1851年のロンドン万国博覧会は、まさにこの時代を象徴する大イベントです。
ピクニックと遠足
友人や家族とともに田舎へピクニックや遠足に出かけるのも一般的で、自然の中でゆったりとした時間を過ごす貴重な機会となっていました。
子供の遊び
おもちゃとゲーム
子供たちはおもちゃで遊ぶことに夢中でした。当時人気のあったおもちゃには、人形、フープ(輪回し)、ジャックス、ビー玉、おもちゃの兵隊、ジグソーパズルなどがあります。かくれんぼや鬼ごっこといった遊びも定番でした。
物語を聞くひととき
家族が一緒にくつろぐ方法として、語り聞かせは欠かせないものでした。多くのビクトリア朝の子供たちは、寝る前に口伝えで語られる古典的な童話やマザーグースの歌とともに育ちました。
読書
読書は積極的に奨励され、子供たちは年齢に合った数多くの本に親しむことができました。歴史冒険譚、ファンタジー、童話、道徳を説く物語などが特に好まれていました。
自然探検
田舎や庭園での探索は、子供たちが自然と触れ合う大切な機会でした。野草集め、昆虫観察、森の中での冒険ごっこなどが日常的に行われていました。
公園・遊び場へ
ビクトリア朝時代を通じて、公園や遊び場が少しずつ普及していきました。子供たちはそこで仲間と一緒に外遊びを楽しむ場所を手に入れることになったのです。
大人も子供も一緒に楽しんだ娯楽
社会的な役割や期待が異なっていたとはいえ、手品ショーの鑑賞、サーカス見物、遊園地への外出などは、大人も子供も世代を問わず楽しめる娯楽として広く親しまれていました。