古代ギリシャの学者エラトステネスが、正確にいつ地球が平らではないことに気づいたのかを特定することは困難です。ただし、彼の最も有名な業績である地球の円周の測定は、紀元前3世地球の円周の測定は、紀元前3世紀、おおよそ紀元前240年頃に実施されたと考えられています。
エラトステネスは地球平面説を信じていなかった
エラトステネスが地球を平面だと考えていたことを示す証拠は一切存在しません。むしろ逆で、彼が行った地球の円周の測定や作成した世界地図からは、彼が地球を球体として捉えていたことが明確にうかがえます。
そもそも当時のギリシャの知識人の間では、ピタゴラスやアリストテレスらによって地球が球体であるという考え方がすでに広まっていました。エラトステネスの役割は、この球体説を初めて提唱することではなく、科学的な手法によってその大きさを実際に測定した点にあります。
影を利用した画期的な測量方法
エラトステネスは、夏至の日の正午、シエネ(現在のエジプトのアスワン)では井戸の底まで太陽光が届き影ができない一方、同じ時刻に北のアレクサンドリアでは柱に影ができることに着目しました。
この二地点間の太陽光の角度差と、両都市間の距離をもとに幾何学的な計算を行った結果、彼は地球の円周をおよそ39,000km〜46,000kmの範囲と算出しました。実際の地球の赤道周長は約40,075kmであり、彼の測定は現代の基準から見ても驚くほど正確だったのです。
まとめ
エラトステネスは特定の日付に地球の球形を「発見」したわけではなく、すでに存在していた球体説を基に、観察と数学を組み合わせた科学的な手法で地球の大きさを実証した人物といえます。彼の業績は、古代における天文学と地理学の到達点を示すものとして、今日でも高く評価されています。