古代の歴史

1066年の中世の暦とは?教会暦に基づく祝祭日を月別に解説

1066年の中世ヨーロッパにおいて、人々の暮らしを支配していたのはキリスト教の教会暦(典礼暦)でした。現代のように暦が個人の予定管理に使われることは少なく、聖人の記念日や宗教的な祝祭日が、労働・税の納付・市の開催など社会生活全般の基準となっていました。ちなみに1066年は、ノルマンディー公ウィリアムがイングランドを征服した「ノルマン・コンクエスト」の年として歴史に名を残しています。

以下では、中世の教会暦で守られていた主な祝祭日・聖人記念日を、月ごとにわかりやすく整理して紹介します。

1月

  • 主の割礼(1月1日)
  • 主顕節(1月6日)
  • 主顕節の八日目の祝日(1月13日)
  • 聖パウロ回心(1月25日)

2月

  • 聖燭祭(2月2日)
  • 聖アガタ(2月5日)
  • 聖ヴァレンタイン(2月14日)
  • 聖ペトロの座(2月22日)

3月

  • 灰の水曜日(移動祝日)
  • 聖デイヴィッド(3月1日)
  • 聖チャド(3月2日)
  • 聖パトリック(3月17日)
  • 受胎告知(3月25日)

4月

  • 棕櫚の主日(移動祝日)
  • 聖木曜日(移動祝日)
  • 聖金曜日(移動祝日)
  • 聖土曜日(移動祝日)
  • 復活祭(移動祝日)
  • 聖ジョージ(4月23日)

5月

  • 主の昇天祭(移動祝日)
  • ペンテコステ(聖霊降臨祭)(移動祝日)
  • 聖霊降臨祭の月曜日(移動祝日)
  • キリスト聖体祭(移動祝日)
  • カンタベリーの聖アウグスティヌス(5月26日)

6月

  • 洗礼者聖ヨハネの誕生(6月24日)
  • 聖ペトロ・聖パウロ(6月29日)

7月

  • アンティオキアの聖マーガレット(7月20日)
  • 聖マグダラのマリア(7月22日)
  • 大聖ヤコブ(7月25日)

8月

  • 聖ペトロの鎖記念日(8月1日)
  • 主の変容(8月6日)
  • 聖母被昇天(8月15日)
  • 聖バルトロメオ(8月24日)
  • ヒッポの聖アウグスティヌス(8月28日)

9月

  • 聖母の誕生(9月8日)
  • 聖十字架賛美日(9月14日)
  • 大天使聖ミカエル(9月29日)

10月

  • アッシジの聖フランシスコ(10月4日)
  • 聖ドニ(10月9日)
  • 福音記者聖ルカ(10月18日)
  • 聖シモン・聖ユダ(10月28日)

11月

  • 万聖節(11月1日)
  • 万霊節(11月2日)
  • トゥールの聖マルティン(11月11日)
  • アレクサンドリアの聖カタリナ(11月25日)
  • 使徒聖アンドレア(11月30日)

12月

  • 聖ニコラオス(12月6日)
  • 無原罪の御宿り(12月8日)
  • 聖ルチア(12月13日)
  • クリスマスイブ(12月24日)
  • クリスマス(12月25日)
  • 聖ステファノ(12月26日)
  • 福音記者聖ヨハネ(12月27日)
  • 聖なる幼児たち(12月28日)
  • 聖シルベスター(12月31日)

移動祝日について

灰の水曜日から復活祭、昇天祭、ペンテコステ、キリスト聖体祭までの一連の祝日は「移動祝日」と呼ばれ、固定された日付を持ちません。これらはすべて復活祭の日付を基準に決められ、復活祭は春分の後の最初の満月の次の日曜日と定められていたため、毎年日付が変わりました。

まとめ

1066年頃の中世の暦は、現代の暦とは大きく異なり、教会暦に沿った宗教的祝祭日が一年の骨格を形作っていました。なかでも復活祭とクリスマスは最大の祝祭であり、その前後には厳粛な準備期間や連続する聖人記念日が続きます。聖人の記念日は各地域の守護聖人とも深く結びついていたため、この一覧は中世の人々の信仰と日常生活を理解するうえで貴重な手がかりとなるでしょう。