古代ヘブライ人、そしてその子孫であるユダヤ人の歴史には、宗教・政治・学問の各分野で大きな足跡を残した人物が数多く登場します。ここでは、聖書に記される中心的な人物と、後代に活躍した著名な学者たちを紹介します。
聖書に登場する重要人物
アブラハム(Abraham)
ヘブライ民族の始祖とされる族長で、紀元前18世紀頃に生きたと伝えられています。イサクとヤコブの父であり、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の三大宗教すべてにおいて、預言者として深く敬われています。
モーセ(Moses)
紀元前13世紀頃に生きたとされる預言者にしてヘブライ民族の指導者です。イスラエルの人々をエジプトでの奴隷生活から解放し、シナイ山で神から「十戒」を受け取った人物として知られています。
ダビデ(David)
紀元前10世紀に統治したイスラエルの王です。数々の軍事的勝利を収めた英雄であると同時に、優れた音楽の才能と詩の才能でも名高く、イスラエル史上最も偉大な王の一人とされています。
ソロモン(Solomon)
ダビデの息子で、同じく紀元前10世紀に統治したイスラエルの王です。並外れた知恵と莫大な富で知られ、エルサレムの「第一神殿」をはじめとする大規模な建設事業を推進しました。
イザヤ(Isaiah)
紀元前8世紀に活躍した預言者です。イスラエルの将来に関する力強い予言と、美しく詩的な言葉遣いで特に有名です。
エレミヤ(Jeremiah)
紀元前7世紀に活躍した預言者です。エルサレム陥落に関する予言や、ヘブライ民族の運命を嘆き悲しむ「哀歌」で知られています。
ダニエル(Daniel)
紀元前6世紀に生きた預言者です。未来を映す鮮明な幻視(ビジョン)や、バビロン捕囚という異郷の地で信仰を貫いて生き抜いた物語で広く知られています。
その他の著名な人物
フラウィウス・ヨセフス(Josephus)
1世紀に生きたユダヤ人の歴史家です。ヘブライ民族の歴史をまとめた著作や、ユダヤ戦争の詳細な記録によって、後世の研究者に不可欠な資料を残しました。
アレクサンドリアのフィロン(Philo of Alexandria)
1世紀に生きたユダヤ人の哲学者です。ユダヤ思想とギリシャ哲学を融合させようとした先駆的な試みで知られ、ヘレニズム期ユダヤ思想を代表する存在です。
マイモニデス(Maimonides)
12世紀に生きたユダヤ人の哲学者・医師・ラビ(律法学者)です。ユダヤ法と哲学に関する膨大な著作を残しただけでなく、医学の分野にも多大な貢献を果たした万能の学者として名を馳せました。