ウェルシュ・コーギーは、イギリスのウェールズ地方原産の犬種です。短い脚と長い胴体が印象的なこの犬は、日本でも絶大な人気を誇ります。実はウェルシュ・コーギーには「ペンブローク」と「カーディガン」の2つのタイプがあり、それぞれ異なる歴史と背景を持っています。中でもペンブローク・ウェルシュ・コーギーのほうが広く知られています。
ペンブローク・ウェルシュ・コーギーの歴史
ペンブローク・ウェルシュ・コーギーの祖先は、スカンジナビアのスピッツ系の犬だと考えられています。11世紀頃、フランドル(現在のベルギー周辺)の織物職人たちがウェールズへ移住した際に、彼らの犬たちが持ち込まれたのが始まりと言われています。
ウェールズでは、牛や羊などの家畜を管理する牧畜犬として大いに活躍しました。低い体格を活かして牛のかかとを軽く噛み、大きな家畜を巧みに誘導する姿はまさにプロフェッショナルです。現在では家庭犬としても人気が高く、イギリス王室で長年愛されてきたことでもよく知られています。
カーディガン・ウェルシュ・コーギーの歴史
一方、カーディガン・ウェルシュ・コーギーは、ケルト人が連れてきた犬が祖先だとされています。12世紀にケルト人によってウェールズにもたらされたと考えられており、ペンブロークよりも歴史が古いとも言われる犬種です。
カーディガンも同じく牧畜犬として働いてきました。特に山がちなカーディガンシャー地方で、家畜の群れを守り、誘導する重要な役割を担っていました。現在はペンブロークほど知名度こそ高くないものの、落ち着いた気質を持つ優れた伴侶犬として根強い人気があります。
2つのタイプの違い
体型の違い
どちらのタイプも小型犬に分類されます。体重はペンブロークが約25〜30ポンド(約11〜14kg)、カーディガンが約30〜35ポンド(約14〜16kg)と、カーディガンのほうがやや大きめです。両方とも短い脚と長い胴体という共通の特徴を持っていますが、最大の違いは尾です。ペンブロークは断尾されることが多く、生まれつき尾が短い個体もいます。一方、カーディガンはふさふさとした長い尾を持っているのが特徴です。
性格の違い
両タイプとも知能が高く活発で、人懐っこく愛情深い性格という点は共通しています。その中でも、ペンブロークは警戒心が強く番犬として優秀な一面があり、カーディガンは穏やかな性格で良き伴侶犬として知られています。
家族犬としての魅力
ウェルシュ・コーギーは、子供や他のペットがいる家庭にも適した犬種です。適度なサイズのため、アパートなどの集合住宅でも飼いやすく、都市部在住の方にも人気があります。賢くしつけの入りやすい反面、頭が良いからこそ退屈するといたずらをすることもあります。毎日の散歩や遊びの時間をしっかり確保し、心身ともに満たしてあげることが大切です。